はやく俺のモノになればいいのに

うちから通えるゲーセンを思い浮かべてみる。

せいぜい思いつくのは2箇所くらいだ。


足蹴く通えば遭遇できるかもしれない。


でも、それは、この3月まで中学生だった――行動範囲の広いとは言えない15歳である私目線の考えで。


あのお兄さんなら、もっといろんな場所で遊んでいそうだ。


つまり

あのゲームセンターでお兄さんに再会できる可能性なんて、果てしなく低い気がしてきた。


そう思うとショックだったりするから

お兄さんが私の中で“気になる相手”なのは確実で。


また会いたいかと聞かれれば


……会いたい。


「また次の休みも行ってみたら? あ、うちも一緒に行こうか?」


実柑が目を輝かせているのは、友達を応援したいというよりは、私に親切にしてくれたお兄さんをひと目見てみたいという好奇心からに違いない。