* 「はあ? キスゥ!?」 「……こ、声がおおきいよ」 ユキさんが突然キスしてきたこと、今でも夢みたい。 「ちょっと待って。ええと。つまり――付き合うことになったわけ?」 ギクリ 「おめでとう!」 「ごめん」 「え?」 「付き合おうって話は、してない」 間があいたあと、 「約束したよね」 と実柑がつぶやいた。 やっぱりおかしいよね。 こんなの。 ユキさんとのキスは嫌じゃなかった。 好きな人とできて嬉しかった。 時間も場所も、立場もどうでもなるくらい。 ユキさんで、いっぱいになった。