ユキさんの唇が、私の頬に軽く触れて、離れる。 ……え? 「キスされると思った?」 まぶたを開くと、ユキさんは 「唇にされたかった?」 片方の口角をあげてイジワルに笑っていた。 「して欲しい?」 「……っ」 「ねえ、モモ。俺とキスしたいの」 問いかけに、頭を縦に振ると 「ほんとに素直だよね。モモは」 ユキさんの唇と私の唇が、重なった。