窓から差し込む朝日で目が覚めた。

昨日は、深夜前に切り上げて、意識もしっかり、修二に送られることもなく、帰ってきた。

俺の決意は一晩たっても、揺らがなかった。

「今日、和奏さんに告白する」

俺は恋愛対象として、好きだということをちゃんと伝える。

それで「考えられない」とか「あり得ない」とか、「冗談やめて」とか。。。

とにかくフラれたら、


どうしたら好きになってもらえるか考えよう。

スッパリ諦める。
そんな選択肢はやはり浮かばなかった。

カーテンを全開にすると、眩しいほどの太陽の光が部屋を包んだ。

清々しい朝は、なんとなく俺の気持ちを後押しした。


いつもより気合いを入れて、早く家を出た。
会社の最寄駅からも余裕で歩いて向かっていると、後ろから声をかけられた。

「おはよう。今日はよろしく」

振り返ると、朝日が似合う爽やかイケメンの椎名さんだった。

「おはようございます。ほんとに俺でいいんですか?あまり和奏さんに心配かけたくないんですけど」

「あれ?聞いてないの?」

そう言いながら、椎名さんは俺の隣に並んだ。

俺が首をかしげると、椎名さんは可笑しそうに笑った。