朝の光が、カーテンの隙間から差し込む。

俺は静かに目を開けた。

見慣れた天井が視界いっぱいに広がった。

そうか、俺帰ってきて。。。

そこでハッと思い出した!

ベッドから飛び起きようと体を起こした瞬間、

「っいった!」

鋭い痛みがアタマを刺した。
昨夜久しぶりに飲みすぎた俺は、見事に二日酔いになったのだ。

バタバタとベッドから抜け出し、リビングのドアを開けた。

「あ、もしかしてうるさくて起こしちゃったか?」

「ううん。目が覚めたんだ」

慌てる俺は、ドアの音に振り返ったリビングの修二と目が合った。

「おはよう、颯多」

朝から超がつく爽やかイケメンスマイルだ。

「おはよう、修二。昨日ってもしかして俺・・・」

「うん、帰りタクシーで寝ちゃったから送ってきた。あ、鍵は起こして、ちゃんとカバンから出してお前が開けたんだよ」

「そうか、全然記憶にない・・・ごめん」

「なんで、可愛いおまえの寝顔見れて超幸せだったよ。よく眠れたか?」

「うん。ってまたくだらないこと言って!」

そこで顔を上げて修二を見て、初めて気がついた。

修二は、ワイシャツの袖に腕を通してるところだった。