そんな話をしているうちに食事は終わった。


「じゃあ、そろそろ私は帰るね」


「あ!恭夏!もし良かったら、一緒に帰らない?私、車の送り迎えがあるから、送って行けるよ!」


「いいよ、運動不足解消にもなるし歩いて帰るよ」


「…わかった、、また明日ね!」


「うん、バイバイ」


そういうと私は帰宅した。


帰り道は特に寄り道はせずにまっすぐ家に帰った。


私が住んでいるのは、築20年くらいの少し古いアパート。


私以外は今は住んでいないらしい。


家賃が安いし、学校から徒歩10分くらいだから選んだ。


セキュリティ面は…安全…とは言い難いけど、あの家に住むよりもよっぽどマシだ。


鍵を開けて家に入る。


「ただいま帰りました。」


返事は来ない。


当たり前だ。


だって一人暮らしなんだもの。


それなのに、ただいまと言ってしまうのは、癖か、それとも恐怖からくるトラウマか…


鞄を置き、私服に着替えると、冷蔵庫から食材を出した。


今日の分の夕飯と明日の朝食とお弁当に使えるおかずを作る。


毎日の日課だ。


おかずを作り終えるとお米を炊き、タイマーをセットした。


おかずはラップをして冷蔵庫に入れる。


料理を作り終えると、今度は勉強だ。


この時間は30分間までと決めてある。


中学の復習をやりおえたら、鞄を持って出発だ。