碧唯side


集合場所に着いたのは俺が1番乗りでやっぱり女子の方が遅いかななんて思ってたとこだった。


「お、お久しぶりです。お義父さん」


如月の声がしたのは。


パッとそっちを向くと如月と子供連れの家族がいた。


誰か知り合いでもいたのかと思ったがどうも様子がおかしい。


向こうの家族は笑顔なのに、如月は震えていた。


顔は真っ青で、何かに怯えてるようだった。


「ご、ごめんなさい。お義父さん。」


お父さん…?


如月がお父さんと言ったことを俺は聞き逃さなかった。


そういえば保健室でうなされている時にお父さんと言ってたような…。


じゃあ、あの人が如月に虐待を…。


そうわかった瞬間体が勝手に動いた。