「じゃあ出てきたらここで待ってて!」


「おう。」


そう言って深澤君と別れた。





トイレは珍しく女子トイレの方が空いてて以外にはやく出れた。


集合場所に行こうとした時…。


「あ!ねぇねだ!」


ドンッと小さい女の子がぶつかってきた。


その子の顔を見た瞬間、心臓が止まりそうになった。


だってその子は…。


「ねぇね!恭夏ねぇね!」


私の義理の妹だったから。「か…かな…で?…なんでここに…。」


自分の声が震えるのがわかる。


「久しぶり!ねぇね!」


この子がいるということは…。


「かな〜!奏〜!どこにいるの〜!」


「あ!ママ!」


「あ、奏!どこ行ってたの!」


「ねぇママ!ねぇねがいたの!」


「ねぇね?そんなはず…」


目が合う。


その前に顔を動かさないと。


はやく、はやく!


なんで動かないの!


「恭夏…?」


お母さんと目が合う前に…。