恭夏side


「あー、あ、はい、水族館に着いたぞ。今からチケットを配るから後ろに回していけ。」


駐車場にバスが止まると福居先生はそう言って、チケットとパンフレットを配った。


「えー、先程バスに乗る時迷子になっている人がいたが、くれぐれもここでは迷子にならないように班で固まって動け。いいな?」


先生は目線を迷子になった男子に送りながらそう言った。


みんなが少し笑っていた。


当の本人はとても恥ずかしそうだ。


「それでは、自由行動開始!」


イエーイ!、どこ行く〜?などと言いながらみんなバスを降りていった。


「じゃあ、私達も行こっか!恭夏!行きたい場所ある?」


「うーん…。とりあえずイルカショー見に行こうよ!」


「いいな!よし行くぞ!」


悠がそういうとみんなでバスを降りた。


ところが…。