「恭夏?どうしたの?なんかすごい怒ってるけど…。」


上枝はすごい不思議そうにしているが、俺はなんとなく察した。


「私、悠の妹じゃないけど?確かに身長は低いかもしれないけどバカな悠よりは出来てると思うよ?」


確かに如月は身長が低い方なんだろう。俺が177cmに対して如月は、152、3cmあたりだろうか?


「わ、悪かった。恭夏。だから、これで勘弁してくれ!」


そう言って取り出したのはグミ。


「あ!それ新作のじゃん!やった!ありがと!悠!」


どうやら如月はグミ好きらしい。


というか、素が出始めてるけどいいのか?


まあ、いい事なんだけど本人的にはどうなのだろうか。


「それにしても、まだお菓子でつられるなんて子供だなw」


あ、今、踏んだ。


完全に地雷踏んだ。


「は?悠?」


これは、鈴村が悪いな。


まあ、とりあえずバスの中はとても賑やかだ。


(後から聞いた話、如月は妹とか、子供とか、そうやって言われるのが嫌らしい。鈴村曰く、低身長なのがコンプレックスだからだそうだ。)