私が入学した華木学園高等学校はその名の通り華木学園系列の高校だ。


華木学園は幼稚園～大学院まである全国トップレベルの学園だ。


特に高等学校、大学に関しては私立でありながら公立のトップよりも学力が高いと言われている。


「でも、入試結構間違えたんだけどね…」


「何問くらいまちがたの？」


「あくまで自己採点だからあってないかもだけど6問くらいかな」


「えぇー！トップで6問って…。どんだけ難しい問題だしたんだろう…。」


「瑠姫ちゃんはどうだったの？」


「……」


「瑠姫ちゃん？」


「言えません…」


明らかに落ち込んだように彼女は言った。


その時教室の扉が開いた。


教師が来たのだ。


みんなが静かになると教師は話出した。


「えー、1年2組の皆さん、入学おめでとうございます。今日からこのクラスの担任になりました。福居です。よろしく」


そう自己紹介すると今年の抱負やこのクラスについて話していたが私は聞きながしていた。


「…ということだ。私からは以上だ。」


いかにも教師らしい教師である福居先生は50代くらいだろう。髪は白くなりつつあるが、老いている感は全くなく、威厳が備わっていた。