「…最後に聞きたい。お前が愛想笑いなのはそのせいか?」


「……」


なにも言わない。


けど、如月の表情がそれを否定していた。


「…そうか。」


これ以上深く聞いてはいけない気がした。


いや、聞けなかった。


この沈黙が壁となっている気がした。


これ以上、聞いてくるなと。


ここにいても、どうしようも無い。


そろそろ、教室に戻るか。