きっと女嫌いなんだろう。


でも、彼の職業ではそれをおもてにだすのは厳しいだろう。


彼が本当に笑っているのは恭夏の前だけだ。


きっと私は入り込めない絆がある。


それを時々寂しいと思うのは何故だろう。


そしてきずいたことの2つ目は…っとその前に男子はほとんど班が決まったらしい。


私もそろそろ決めなければ。


まずは恭夏に声を掛ける。


「恭夏!班一緒にいい?」


「もちろん!」


可愛い!


この笑顔が私は大好きだ。


『あのー、如月さん』


知らない男子が恭夏に声をかけてきた。


「なに?高崎君!」


恭夏が応えた。


ていうか名前、覚えてるんだ。


『(ボソッ)名前、覚えてくれてた!』


相手も同じだったらしい。


あと、声にだすって結構ピュアだな、高崎君。


恭夏には聞こえなかったらしい。


「ごめんなさい、聞こえなかった。もう一回言ってくれる?」


『あ、何でもないよ!もしよかったら俺と班にならない?』


「私はいいけど、瑠姫ちゃんは?」


「私もい『高崎!抜け駆け禁止だぞ!』」


ん?


『そうだ、そうだ!ずりいぞ!』


「ど、どうしたの?有村君に山西君」


恭夏は困惑しているけど私には話が読めた。


『如月さん!こいつじゃなくて俺たちとにしない?』


「えっ?あ、え」


『あ、俺らも如月さんがいい!』


「え、ちょっ…」


女子は悠君、男子は恭夏、か…


美男美女は大変だな。


恭夏はどうするのかな~と見ていたら…。

「全員、ダメだよ」


声が聞こえた。