目の前にいたのは恭夏だったのか?


あの純粋な子がなんであんなに悲しそうなんだ?


なにがあったらあんな決意をするんだ?


恭夏がいなくなった屋上には疑問しか残らなかった。


でも、ひとつだけわかる。


あいつを、恭夏をあのままにしておく訳にはいかない。


あのままだったらいつか壊れる。


これは何故か確信できた。


俺にできることはなんだ?


とりあえず、今、恭夏から離れることはできない。


拒絶されても何されても声をかけ続けるしかない。


後は恭夏には悪いが、恭夏の過去を調べさせてもらう。


このままにしておくことはできない。


これは俺なりの"決意"だ。