「あ…」 衝動的に強い言い方になってしまったことに気づいて、少し後悔する。 「えと…いつも私から答え言っちゃってるし…」 ——それに今回の答えは恥ずかしいし! その心の声は口には出さずに続けた。 「ほら…、自分で考えた方がいいかなって…」 しどろもどろになりながらそう言うと、「今更思い出せませんって!」と彼は言う。 「書いたこと…言ってください」 気のせいかな? 少し彼の顔が赤い気がするのは。