色々ありつつも、無事にケーキを買って帰ると、心底嬉しそうに柚子葉はケーキを美味しそうに頬張った。






「おいちい!!
おいちいよ!!ぱぱだいすき!!」






柚子葉はケーキを口いっぱいに入れながら、俺に抱きついてくる。



そんな無邪気は姿は可愛くて愛おしいな。






「パパも柚子葉のこと好きだよ。
でも、食べながら動かないって言ったよな?」



「あい!」






俺の注意にわかってるのか、わかってないのか返事だけは元気に返してくれる柚子葉。




そんな柚子葉の姿に口元が緩んでいると
光司と太一がニヤリと笑って柚子葉に顔を近づけた。






「柚子葉〜、さっき教えたこともしてみ??」






光司の言葉に、柚子葉が一瞬キョトンとしてから、直ぐに笑顔になって恋雪の袖を掴んだ。



すごく嫌な予感がする。
光司と太一のこの顔はなにか企んでいる顔だ。



俺が不安ながらも柚子葉を見守っていると
恋雪に可愛らしい笑顔を向けた。






「こゆきちゃんはゆずはのまま!!」



「ええっ!?」






と、柚子葉はとんでもないことを笑顔でいいのけてしまった。



光司と太一、いたらないこと教えたな…。