結婚記念日のいざこざから時は過ぎ


12月。



もうすぐで柚子葉の1歳の誕生日を迎える。


それでもやっぱり柚子は面倒をあまり見たがらなかった。






「柚子葉ちゃん〜おいでおいで」






今日は、卒業後初めて光司と太一と真優ちゃんと恋雪と光司の家で集まった。



柚子は気晴らしにでも、自分のしたい美容室とかなんでも行っておいでという事で、俺が子守りしつつ光司達と合っているというわけだ。




恋雪が来ることはしなかったが
太一あたりが呼んだらしい。






「まじ柚子葉ちゃん可愛いな!!」



「パパ!パパ!きゃっきゃっ」






太一は柚子葉の歩く姿を見て可愛い可愛いと言ってくれる。



柚子葉はよてよてしながらだが歩けるようにもなり、パパママも言ってくれるようになった。


子供の成長は早いなぁ。






「意外と大学生ってゆったりしてるよなー
まぁ紫苑は医大だし子供いるし嫁はあんなだし大変だろうけど」






恋雪と真優ちゃんが柚子葉とおもちゃで遊んでいる中、光司が俺にそう聞いてきた。






「ゴホゴホ…んー、まぁそこそこ?」






今は冬休みだから学校と言っても補習であったりなかったりだし、バイトも詰めまくってる訳じゃないから

普段に比べたら忙しくないと思うけど

俺は冬休みに入って突然なんとなく体調不良が続いてる。






「珍しいな紫苑が咳するって」



「んー、ちょっと調子悪い」



「頑張りすぎなんだよ
お前ちゃんと寝てんの?いつもどんなスケジュールで動いてんだよ」






光司は心配するように眉を下げて太一に同意を求める。



太一もうんうん、と頷いて同じく眉を下げた。






「いつも連絡の返事が夜中ばっかりじゃん」



「どんなスケジュールで1日動いてんだ?」






太一と光司の鋭い視線で見られた俺は
真優ちゃんと恋雪からも心配そうな顔を向けられる。