「今日、学校終わって病院に行ったの。
そしたら赤ちゃん出来てたよ」






そう、言いながらエコー写真を見せてきた。


え、ちょ、待って、それは俺の子?

だよな、むしろ違ったらビビるし。


でもなんで…
100%じゃないにしろ、ちゃんと避妊はしてたはず。





色んなことがぐるぐると頭の中で渦巻いて
言葉が出ない俺に、さっきまでの怒りっぷりが嘘のようにニコッと笑う柚子。






「紫苑くんへの誕生日プレゼントはこれ」






そう言って柚子は婚姻届を俺に差し出してきた。






「もちろん産みたいから…結婚してくれるよね?」






いや待てよ…。


俺は今18歳になったばかり。

柚子はまだ17だぞ。



これは確実に…父さんに怒られる。




ともかく子供だけじゃ決められないことだから、一刻も早く柚子の両親と俺の両親のところに行かなくては。




あ少しずつ冷静になってき頭でそう結論を出し、柚子の手を掴んだ。






「とりあえず、両親へ報告だ
体は大丈夫か?今から行ける?」



「うん、大丈夫だよ」







柚子の両親は地方にいるのなら、今すぐは無理だが今週末にでも行くしかない。



ここであれこれ2人で悩むより行動する方が先決だと


俺は柚子を連れて自宅へと向かった。