「ん…」






繰り返される口付けに、柚子がいつもと違う吐息を漏らしたのを確認して

もそもそと、下着に手を滑り込ませる。






「手馴れてるね」



「そんなことない」






火照った顔で柚子の言う言葉に少し恥ずかしくなる。


手馴れてなんて無いはずだが、昔から何するにも程々器用に出来るからそう感じるだけだろう。




なんて会話をしながらも、柚子の柔らかくて白い肌を顕にした。






「付けなくていいよ…
今日、大丈夫な日だから」






俺が、避妊をしようと手に取ると
柚子はそう言って俺の手から取り上げてゴミ箱に捨てた。



流石に大丈夫と言われても、万が一のことがあるし、そんなことは出来ない。




柚子の将来を奪いたくない。




そんな思いで首を横に振ると、柚子は眉を八の字に曲げて悲しそうにする。






「わかった、大切にしてくれてる証拠だもんね」






悲しい顔をしつつも、俺の思いをくみ取ってくれた柚子は、ゴソゴソとどこかから取り出して手渡してきた。






「ありがとう、痛かったら言ってな」



「うん、大丈夫」






優しくゆっくりと。


女の子は痛いんだよ、女の子には優しくしないと、と小さい頃から璃苑に言われ続けた俺に染み付いた精神で


優しく、優しく

壊れないように柚子と1つになった。