【紫苑side】




柚子が実家に泊まることになって
季節も移ろい9月。




恋雪と2人で話して以降、柚子は吹っ切れたように明るい顔になっていた。


理由はふんわりとしか恋雪も教えてくれないから深くは聞かないことにしているがいい傾向だ。



子供も責任もって産んで育てるって言ってたし。




まぁ、結局就職先は妊娠していることもあって上手く決まってないわけだが。






「柚子〜気晴らしにでも行くか」






あれから俺らは柚子の気晴らしなどに恋雪や俺が。


俺の休みの時は2人でよく行っていたりするのだが、今日は恋雪は友達と遊ぶらしく休みの俺が気晴らし担当だ。




ちなみに柚子葉が学校の間だけだが。






「今日はなにする?」






柚子の大きくなったお腹を見て無理のないスケジュールで動きたいなぁと思いながら聞くと



意外にも柚子はうーん…と悩んだ。






「今日なんか少し調子悪くて」






柚子はそう言ってお腹をさすって心配そうな顔をした。



予定日は来月10月。


今は無理しない方がいいな。






「じゃあ今日はゆっくりするか?」



「うん、ごめんね」



「おう、なにか飲み物取ってくるよ」