変な感情が湧いて出てきて時は過ぎ9月。
俺は5年になり、実習で割と多忙な日々を過ごしていた。
「ぱぱ!今年の誕生日プレゼントこれがいい!!あ、でもサンタさんでもいいなぁ」
「もうすぐ5歳か、早いなー」
今日は空いた時間を見つけて、柚子葉と買い物に来ている。
まだまだ誕生日まで4ヶ月程あるのにもう誕プレを迷っている我が子はもう次の誕生日で5歳。
時が過ぎるのは早い。
「ねね、まま最近来ないね!
早く一緒に住みたいな〜」
「あはは、それが誕プレ?」
「ううん!それはプレゼントにしない!」
だってパパが学生じゃなくなったら住めるもん!なんてどこ情報か分からないガセネタを言っている柚子葉。
柚子葉はすっかり本当に恋雪を母親だと思っているのだ。
ことある事に一緒に住みたい住みたい言ってるから叶えてあげたいが、そう簡単なものでもないよな…。
「ぱぱ!まま見つけた!」
「え?」
噂をすればなんとやら。
柚子葉の指さす方を見ると、確かに恋雪が居た。
けど、その隣には男が一緒にいる。
「ままー!」
「あ、まて柚子葉!」
さすがに男と一緒にいる時にママなんて声掛けたら誤解されるだろうと、柚子葉を呼び止めるが聞かず。
ママママと叫びながら恋雪の元へと駆け寄った。
「まま、だーれ?そのひと」
「柚子葉ちゃん?と、紫苑くん」
「ごめんな、止めたのに聞かなくて」
「大丈夫大丈夫!
柚子葉ちゃんぱぱと買い物?」
「そうー!ままの話してたらままがいたのー!」
突然の声掛けにも嫌な顔ひとつせずに応じてくれる恋雪に感謝しかない。
せっかくデート中だったろうに。