林を抜けて 海岸線の道路までの小道は 務の言ったとおり 真っ暗で細い。 自然と 務と礼奈、俊樹と私と 2列で歩く。 「ホント、暗いね。」 小石に足を取られて つまずく私を 俊樹が支えてくれた。 「うん。気をつけて。」 自然と手を出されて、私は俊樹の手を握る。