俊樹と こんな話しをするのは 初めてで。 普段 俊樹は あまり 自分の気持ちを 言葉にしないから。 私は 熱心に 聞いてしまう。 「本当に?私と 話してもいないのに?」 「うん。自分でも 驚いたけど。何でだろう。悠香の雰囲気が 好きだったのかな。」 「私も あの時、俊樹の雰囲気を 好きだって思った。」 私は驚いて 俊樹の胸から 顔を上げる。 俊樹は そっと 私に キスをした。 「私 ずっと後悔していたの。海のこと。」