定時で上がって。 スーパーの中を歩きながら。 ワクワクとドキドキの間を 振り子のように動く心。 俊樹に会える嬉しさが 最後は勝つ。 一番 得意なハンバーグを作る。 うん。なかなか 上出来。 部屋の中も 点検して。 鏡を見ると 見たことがないくらい 頬を染めた 私が映る。 私 何やっているんだろう。 まるで 高校生の 女の子みたい。 少し恥ずかしくなって 『はぁ…』とため息をついた時 スマホが鳴った。