優しい温もり【完結】

俺は今、隣に座る彼女の寝顔を眺めている。

二人で星を見ていた。
無言で星を見ている彼女の邪魔をしてはいけないと思っていたのに・・・。

しばらくして、隣から聞こえてきた寝息。
いつの間にか寝てしまったらしい。

まぁ時刻が時刻だし・・・。

今日の彼女はいつも以上に楽しんでいる様子だった。
いつも不意に見せる淋しそうな顔を今日は見なかった。
いや、俺が見逃しただけかもしれないが・・・。
今日の俺は、ジャージにポロシャツ。キャップをかぶりサングラスをしていた。
いつも以上に素の俺に近かったのだろうか・・・・。
今日はよく生徒から話しかけられた。
正直うざくて仕方がねぇ。