泡沫の記憶


ローソクの火を消そうとしたら
咲田が言った



「待って…
それ消したら…夢が終わっちゃう気がする

夢じゃないよね?
…大丈夫、かな?」



かわいい…



「…大丈夫
そしたら、またつける」



オレはローソクをそっと消した



咲田を見たら心配そうに立ってた


オレも立ち上がって咲田の前に立った


いつの間にかオレの方がずっと背が高くなってる



咲田が少しオレを見上げた


上目使いでかわいかった



「咲田、…好き…」



「うん…小栗、好き…」



咲田が恥ずかしそうに下を向いた


オレも恥ずかしくなる



「大丈夫?…夢、終わってない?」



「うん、終わってない」



咲田が笑った



ごめん

瀬倉



咲田の笑顔と浴衣姿

独占した