屋台で買ったかき氷
なんの味もしなかった
「早く食べないと、とけちゃうよ!」
咲田に言われて我に返った
「あぁ、うん…」
咲田は、おいしそうにたこ焼きを食べてた
咲田が食べてる姿を見るの
オレは好きだった
部活の休憩の合間に
おにぎりを食べてる咲田
部活帰り
たまにラーメンを食べて帰る時もあった
ダイエットしてるから‥って
オレにいつも麺を半分くれる
図書館の飲食禁止の学習スペース
キョロキョロしてチョコを口に入れる咲田
オレにもチョコを渡して
ノートに『共犯だよ』って書く
オレの方が瀬倉より
咲田のことをいっぱい知ってるのに…
長くいるのに…
結局、瀬倉に勝てない
悔しかった
ドーンドーンドーン…
「たこ焼き、食べる?」
咲田がオレをのぞき込んだ
「うん…」
「はい」
咲田はたこ焼きを串に刺して
オレの口に近付けた
そぉ来ると思わなくて一瞬驚いた
口を開けるのに戸惑った
「もぉ、熱くないよ」
咲田が言った
オレは口を開けた
「おいしい?」
なんか、照れた
コレ照れるでしょ
誰でも
「うん、、おいしい、、ありがと」
オレは口に入れたまま答えた
緊張してて
味は正直よくわからなかった
「おいしいよね
やっぱり並んでるところで買ってよかった」
咲田が嬉しそうに言った



