泡沫の記憶


「瀬倉ー!」



前からバスケ部が数人来た



「おう!おつかれー」



「オマエ、誘ったのに来ないって言うから
てっきり彼女と来てるのかと思った」



ひとりが言った



「違うし!3人だから
彼女いたらオレも浴衣着て
一緒に来てるし!」



瀬倉が笑った



集団の中に
浴衣を着てる子がいた

マネージャーだった

瀬倉とよく喋ってる子だ



「バスケ部、楽しそうだね」



咲田がオレに言った



「うん、サッカー部、楽しくない?」



咲田に聞いた



「楽しいよ!
きっとバスケ部より楽しい」



そう言った咲田がかわいかった



「ちょっとごめん!
なんか一緒に来いとか言ってるから
行ってくるわ」



瀬倉が連れて行かれた



オレと咲田

ふたりになった



「いいな…」



咲田がボソリと言った



「え?バスケ部?」



咲田は首を横に振った



「浴衣」



「あー…」



浴衣の子が瀬倉の隣にいた


楽しそうに話してるのが見えた



ごめん

オレより、瀬倉がよかったよね?



オレは申し訳なくなった



オレたちは
バスケ部と反対の方へ歩いた