オレは咲田のことを見れなかった
ずっと下を向いて歩いた
分かれ道
「じゃあ、また明日…」
咲田に言った
横を見たら
咲田が泣いてた
「え…」
オレの、せい?
オレしか、いないし
咲田は流れる涙を腕で拭った
胸が締め付けられた
「ごめん…なんか、オレ
うまくアドバイスできなくて…」
咲田は首を横に振った
「…また、明日…」
咲田はオレの顔を見ないで
家の方に歩いた
オレ、どぉしたらいい?
咲田の後ろ姿を見て思った
放っておけなかった
「咲田!」
オレの声が届いて咲田が足を止めた
オレは走って咲田に追いついた
振り返ってオレを見た咲田の目から
ボロボロ涙が溢れ落ちた
オレ、どぉしたらいい?
カバンからタオルを出して
咲田に渡した
ごめん
こんなことしかできない



