泡沫の記憶


静かな空間に


「隣、いい?」


予期しない声が聞こえた



咲田



「あ、うん」



え、夢?



今、オレの頭の中にいるはずの咲田が

隣にいる



咲田はオレのノートのすみに


『図書館行くならさそってほしかった』


そう書いてきた



『なんでここにいるのわかった?』


オレはその下に書いた



『なんとなく』


そう書いて咲田がニコリとした



やっぱり、かわいい…


オレはドキッとした



オレは目をそらしてノートを見た

勉強してるふりをした



『帰りに話したいことがある』


また咲田が書いてきた



なんだろう…

気になる



『なに?』



『帰りに言う』



オレは咲田を見て頷いた



なんだろう

なんだろう

なんだろう



オレは勉強どころじゃなかった



瀬倉のことかな?

なんとなくそぉ思った

それしか思い付かなかった