「ショート好評だったね!」
帰りに咲田に言った
「うん、よかった
なんか安心した」
瀬倉は、まだこの髪型見てないかな
学校で見かけたりしたかな
サラサラした咲田の髪
触りたくなった
無意識に手が咲田の髪を触ってた
「ん?」
咲田がオレを見た
「あ、ごめん…
咲田、小さいな‥って思って」
オレは咲田の頭に手を置いた
ホントに小さくてかわいい
ドキドキした
「小栗、背伸びたんじゃない?
前は同じぐらいの目線だったはず」
そう言われれば、そうかも
今は咲田は少しオレを見上げるくらい
「ホントだ
いつの間に…」
咲田の頭にのせた手を
オレは恥ずかしくてポケットにしまった
「私、髪長いのと短いの
どっちがいい?」
咲田が聞いてきた
瀬倉なら、ショートがいいって言うのかも…
「んー、オレは…
ショートも似合うけど
長い方が好きかな…」
まだ長い時
風になびいた咲田の髪
あの時も触りたくなった
「そっか…」
咲田は残念そうだった
「あ、いや、どっちもかわいいよ…」
オレは焦って言った
かわいいよ…って
嘘でも御世辞でもないけど
なんか恥ずかしくなった
「ありがと
でも私も長い方が好きかも
また伸ばすね」
咲田はそう言って微笑んだ
なんで切ったのか
誰のために切ったのか
わからないけど…
オレが長い方が好きって言ったら
伸ばすって言った咲田が
なんかかわいかった



