泡沫の記憶


「朱夏…おめでとう…
幸せそうでよかった」



「うん
結婚式、来てくれてありがと

伝えたかった
私、幸せだよ」



「心配してたんだ

今更だけど、ごめん…
オレだけ幸せになって

ずっと後ろめたい気持ちだった」



「うん…

毎年、誕生日にメッセージありがとう
もぉ大丈夫だよ

私も幸せだから」



「うん
ドレス、似合ってる

綺麗だよ
朱夏…」



「ありがとう」



その言葉も

引き出しの奥にしまっておくね