泡沫の記憶


テスト期間中に
咲田がバッサリ髪を切った


日曜日、図書館の学習室に座ってた
咲田を見て驚いた



『髪きったの?』



学習室は私語厳禁で話せないから
ノートに書いた



咲田は頷いた



『へんじゃない?』



咲田が書いた



『うん にあうよ』



かわいいって書こうとして
オレはやめた



かわいくなかったとかじゃなくて
キモいかな…って



かわいかった



咲田は恥ずかしそうに微笑んで
ノートに目をうつした



オレも教科書を広げた



昨日まで前にいた咲田と別人で
なんか落ち着かなかった



どっちの咲田もかわいかったけど
なんとなく慣れない



急にどぉしたんだろ

気分転換?

話せないから気になった