泡沫の記憶


優しい吐息

肌と肌が触れる

隣にいてくれる



なにも後ろめたいこともなくて

ただ好き



遮るものも引き離すものも

何もない



「おはよう…朱夏」



私の額に口づけながら優しく抱き寄せてくれる



「おはよう、柊翔

よかった
いなくならないでね」



「うん、ずっといるよ
ここ、オレの部屋だし…

朱夏こそ
誰かに連れて行かれるなよ」



「うん」



私の中には

もぉこの人しかいない



私を愛してくれる

この人が

今は私の好きな人



「柊翔、好き…」



「うん…オレも好きだよ

無理に忘れなくてもいいよ
朱夏が好きだった人のこと

好きになったら
ダメな人だったかもしれないけど
忘れられない人でしょ

それは仕方ないことだけど
これからはオレのこと好きでいてくれれば
それでいいよ」



叔父に抱いたらいけなかった感情

だけど叔父はずっと私の叔父で

叔父と姪の繫がりがある限り
忘れることもできない



私より私のことを理解してくれてる

柊翔が



「大好き…
ずっと、ここにいたい」