泡沫の記憶


「ねぇ、オジサン…」



「ん?なに?
あ…ごめん…
オレ、プレゼント用意してなかった」



「うん、大丈夫…」



大丈夫なんだけどね…

プレゼントの催促じゃないよ



でも
私のこと特別に想ってくれてたら…

プレゼントとか
少しは考えてくれたよね?



やっぱり、まだ…

もしかしたら、ずっと…



オジサンは私を
好きになってくれないかもしれない



別に
プレゼントが欲しかったわけじゃなくて…



「ねぇ、オジサン…
私って、まだ、ここにいても大丈夫?」



今のは催促



もう少し、ここにいて…
そしたら、キミのこと好きになるから…


オジサンはそう言ったよね?



「他に行く当てできたの?」



「ないよ」



「じゃあ、いてもいんじゃない?」



「うん…」



オジサン

ちゃんと憶えてるよね?


忘れてる?