泡沫の記憶


帰りにコンビニでケーキを買った



「ただいまー」



起きてないか…


ごめん、オジサン


うるさかったね



「おかえり」



「わ!びっくりした!
オジサン起きてた」



「うん」



「いつも寝てるのに…
起こしちゃった?」



「いや…まだ寝てなかった

どぉだった?
いい男いた?」



オジサンは

私に彼氏ができてもいいの?



そっか…

私のこと好きじゃないんだもんね



「ケーキ買ってきたから食べよーよ!」



「ケーキ?」



「うん
もぉすぐクリスマスだな…って思ったら
食べたくなった
小さいのしかなかったけど
一緒に食べよ!」



プラスチックのホークでケーキを刺した



「みんな、クリスマス近くなってきたから
一生懸命だった…」



「なにが?」



「ん?合コン」



「へー…やっぱみんな若いね

で、キミはどぉだったの?
誘われたりしなかったの?」



「ん?誘われたよ」



「着いて行かなかったの?」



「うん」



私はオジサンが好きだって言ったじゃん!



「キミ、簡単に着いて行きそうなのに…」



「…」



オジサン

そんなふうに思ってるんだ

私のこと



ショックって言うか…

悔しかった





本気だよ



オジサンのこと

本気で好きなんだよ