泡沫の記憶


「キミって…
ホント、面白いね…」



急にオジサンが笑った



「え…」



「けど、ありがと
心配してくれて…

ホントにいんだ

アレは、もぉ思い出だし
綺麗に終わってる

ただ感慨深いな…って…
ちょっとボーッとした

彼女と付き合わなかったから
他の人との出会いもあったし…
別に女に困ってたわけじゃないし…

誰かと違って
引きずってないから
ぜんぜん大丈夫

最高のスピーチ考える

それに
オレが彼女と付き合ってたら
困ってたのキミじゃない?

仮に結婚控えてたら
ムダに猫拾ってないと思うし…」



「そっか…」



またオジサンは笑った



「もぉ、いいよ…ありがと…
ムダに大きい胸閉まったら?」



オジサンに言われて
手を広げてたことを思い出した



「え、ムダに大きい?胸?」



「キミ、華奢だけど結構胸デカいでしょ」



「え!オジサン触った?」



「触ってねーよ!
オレのパンツの隣に
いつも下着干してるから、サイズ見た」



「もぉ!」



「オレも男だよ!もっと女意識しろ!」



「はーい…」



私が悪かったです

スミマセンでした



オジサンが笑ってくれて

よかった



私はチャーハンを食べながら

ムダに大きい胸を隠した



「今更、隠してんの?」



またオジサンに笑われた



「明日からダイエットするもん!」