泡沫の記憶


オレ達は3人ともクラスが違って
部活が違う瀬倉とは
学校ではほとんど交流がなかった


朝会の時に少し姿を見るぐらいで
登下校の時間も違った




入部して数週間


「マネージャー慣れた?」



「うん、みんな手伝ってくれるから
助かるよ」



オレはいつも咲田と帰った


瀬倉がいなくて
なんとなく寂しかったけど

咲田とは少しずつ
距離が近付いているような気がした



好きとか

付き合うとか

そんな仲ではなくて

中学の時と変わらない友達だったけど


もしオレが
あの日の咲田みたいに

咲田に告白したら
オレたちは、どぉなるのかな…

そんなことを時々考えた



咲田のちょっとした仕草が

かわいいな…

好きだな…

見惚れることがよくあった



咲田とふたりの時間は
この笑顔はオレに向けられたものだって
嬉しくなったりした