泡沫の記憶


朱夏、もしかして…



「朱夏、彼氏できたの?」



「ん?なんで?」



「一緒に映画行った人って、男?」



「うん
大学生だよ
優しくて、すごくいい人」



「朱夏、その人と付き合うの?」



「わかんない
でもまた行こうって誘われた」



「彼氏なんて、まだ早くない?」



「え、だって…みんな友達は…
それに京ちゃんだって高校生の時…」



「朱夏は、まだ早いよ」



「なんで?」



「なんでも!」



「私だってデートとかしてみたいし
手とか繋いでみたい!
…キスも、してみたいよ…」



「そんなの…今しなくたって…」



「ズルいよ!京ちゃん
じゃあ、京ちゃんしてよ!

一緒に映画連れてっててよ!

小さい時みたいに手も繋いで!

キスも、してよ…
京ちゃん、してくれないでしょ!

なのに、そんなこと言わないでよ!」



「いいよ…

明日、一緒に映画行く?

手も繋ぐよ

それから…」



ーーー



朱夏に触れてしまった



気付いた時には
唇と唇が触れてた