「イブちゃん、結婚したんでしょ!? おめでとう~!」
入籍した翌週の月曜日、いつもの女子たちがお祝いの言葉とともに、折り紙で作ったというとっても可愛い花束をプレゼントしてくれた。
オススメのコーナーに本を並べていた私は、感嘆の声を上げてそれを受け取る。
「すごい、よくできてる~! 皆ありがとう。それにしてもよく知ってたね」
「だってあのトキさんだもん」
梨乃ちゃんが面白そうに言うのを聞いて、やっぱりそうかと納得した。祖母には入籍前に伝えていたのだが、どうしても黙っていられなかったらしい。
仕事終わりに祖母の病室を訪れた私は、ベッドの傍らに椅子を持ってきて座り、姿勢を正した。
『おばあちゃん。私、お嫁さんになる。明神先生の』
そう改まって伝えれば、祖母は数秒かかって理解し、さらにシワを深くして満面の笑みを浮かべた。
『い~ぶ~き~! やったじゃないか、おめでとう!』
すっかり以前の元気を取り戻した祖母は、感極まった様子で私の手を取り、『こういうのを〝エモい〟って言うんかいね!?』と興奮していた。
入籍した翌週の月曜日、いつもの女子たちがお祝いの言葉とともに、折り紙で作ったというとっても可愛い花束をプレゼントしてくれた。
オススメのコーナーに本を並べていた私は、感嘆の声を上げてそれを受け取る。
「すごい、よくできてる~! 皆ありがとう。それにしてもよく知ってたね」
「だってあのトキさんだもん」
梨乃ちゃんが面白そうに言うのを聞いて、やっぱりそうかと納得した。祖母には入籍前に伝えていたのだが、どうしても黙っていられなかったらしい。
仕事終わりに祖母の病室を訪れた私は、ベッドの傍らに椅子を持ってきて座り、姿勢を正した。
『おばあちゃん。私、お嫁さんになる。明神先生の』
そう改まって伝えれば、祖母は数秒かかって理解し、さらにシワを深くして満面の笑みを浮かべた。
『い~ぶ~き~! やったじゃないか、おめでとう!』
すっかり以前の元気を取り戻した祖母は、感極まった様子で私の手を取り、『こういうのを〝エモい〟って言うんかいね!?』と興奮していた。



