すべてお見通しだと言いたげなその言葉に、私は目を見張った。祖母の願いを叶えたいというのがきっかけだと気づかれていたのか。
「私が『伊吹の花嫁姿を見たい』って騒いじまったから、無理させてるんじゃないかって正直不安になってたんだ」
「無理なんかしてないよ!」
珍しく眉を下げる弱気な祖母に、私は食い気味に返す。久夜さんと奇跡的に結婚できて、今とても幸せなのだから。
「最初はおばあちゃんのためでもあったけど、私は本当に久夜さんが好きで、ずっと一緒にいたいって思ってる。ただ、ちょっと落ち込むことがあっただけ」
北澤さんの姿が脳裏に過ぎり、瞼を伏せる。祖母はなにがあったか問い質したりはせず、「そうかい」と静かに頷いた。
そしておもむろに動き出した彼女は、私に背を向けて棚の中を漁る。取り出したのは一冊のノートだ。
もしかして、エンディングノート?
「私はね、もちろん花嫁姿を見たい気持ちもあるんだけど、もうひとつ大事な願い事があるんだよ」
「なに?」
「特別に見せてあげるわ。ほら、ここ」
「私が『伊吹の花嫁姿を見たい』って騒いじまったから、無理させてるんじゃないかって正直不安になってたんだ」
「無理なんかしてないよ!」
珍しく眉を下げる弱気な祖母に、私は食い気味に返す。久夜さんと奇跡的に結婚できて、今とても幸せなのだから。
「最初はおばあちゃんのためでもあったけど、私は本当に久夜さんが好きで、ずっと一緒にいたいって思ってる。ただ、ちょっと落ち込むことがあっただけ」
北澤さんの姿が脳裏に過ぎり、瞼を伏せる。祖母はなにがあったか問い質したりはせず、「そうかい」と静かに頷いた。
そしておもむろに動き出した彼女は、私に背を向けて棚の中を漁る。取り出したのは一冊のノートだ。
もしかして、エンディングノート?
「私はね、もちろん花嫁姿を見たい気持ちもあるんだけど、もうひとつ大事な願い事があるんだよ」
「なに?」
「特別に見せてあげるわ。ほら、ここ」



