「流那ー。準備できてるなら、もう行かないと。入学式に遅れるわよー」 母に呼ばれた。 もう一度鏡でチェックして... よし、行こう。 「いってきまーす」 「いってらっしゃーい」 母の声を背中でききながら私は駅まで走った。