今の海なら本当のことを相談してもいいかもしれない。


けれど、今までの海の姿も知っているので簡単に決断することができなかった。


《海:もしかして、なにか嫌なことでもあった?》


少し返信が送れただけで、すぐに心配してくれる。


そんな海を見ていると、素直に相談したいと言う気持ちになった。


あたしは今日あった出来事をゆっくりと説明していった。


《海:なにそれ。クラスメートがそんなことしたのか?》


《星羅:うん……》


《海:絶対に許さない!》


その文面を見た瞬間、容赦なく殴る蹴るの暴行を加える海の姿を思い出す。


一瞬ゾッとして寒気を感じたが、それはすぐにさざ波のように遠く離れて行った。


もしも海があの2人を攻撃してくれたら……?


そんな思いにとらわれたのだ。