「なにするの、やめて!」


コトハは必死でドアを開けようとしているけれど、2人の生徒によって押さえられているドアはビクともしない。


「最後の仕上げは汚水だよ!」


あたしはコトハに声をかける。


青ざめた顔のコトハがこちらへ顔を向け、そして青ざめた。


信じられないといった様子で口をポカンと開けている。


あたしはその顔目がけて、バケツに溜まった汚水をぶちまけたのだった。