でも……あたしはもう、今までのあたしとは違うんだ。


「掃除くらい自分でやったら?」


席を立ち、視線を合わせてそう言った。


まさか言い返されるとは思っていなかったのだろう、一瞬マチコが驚いたように目を見開いた。


「なに生意気なこと言ってんの? 星羅のくせに!」


マチコがあたしの机を叩いて叫ぶ。


大きな声や音を出せば相手が言う事をきくと思い込んでいるのだろう。


昔のあたしならそれだけで十分に震えあがったころだろう。


「掃除もできないくせに、どうして偉そうな顔をしてるの?」


そう質問するとマチコの顔がみるみる真っ赤に染まっていく。


怒りで震えているのもわかった。


「星羅、調子乗ってんじゃねぇぞ!?」


そう言って近づいて来たのはナツコだ。