走り疲れたのか、泣き疲れたのか。 道に座り込んだ。 「なんでさきだけなの?っくひっく」 お母さん、お父さん? どこにいるの? 「さきを…置いていかないでよ」 ぐいっ。 誰かに腕を引っ張られた。 「おい。大丈夫かよ」 「一人にしないで…」 ここで記憶は途切れていた。