一週間だけのラブストーリー

ー30分後ー

「龍寺!終わったよ!!!」

無我夢中でしたからか、朝借りたジャージが
びしょ濡れで寒かった。

「さき。お前びしょびしょじゃん!風邪ひくぞ」

「さむーい」

「バスタオルがタンスの中に入ってるから持ってこい〜」

タンスの中にあったブルーの大きなバスタオルを持って
キッチンへ行った。

「ほら。貸してみ。」

龍寺はその大きなバスタオルで包み込み、濡れていた私を
笑いながら拭いてくれた。
涙が出た。
そのとき人の優しさに触れたような気がしたから。
床には水の雫とは違うものがぽたぽたと流れ落ちてゆく。
人の優しさがとても暖かいものであることに気がついた。

「えっ。なーに泣いてんの。」

私は黙ったまま答えることをしなかった。

「んっま。飯食べるか」

龍寺は私の頭をポンっとしていすに座らせパスタを
テーブルの上に置いた。