美斗くんはそんな悪霊の横腹に勢いよく剣を滑らせた。 「グワアアアア!!」 悪霊は一瞬苦しそうな声を上げたが、すぐに体勢を立て直した。 「フンッ!」 「うわっ」 そして美斗くんに向かって反撃を仕掛けてきた。 悪霊の長い爪に攻撃された美斗くんは教室の反対の隅へと飛ばされてしまった。 机と椅子が激しくぶつかり合う音がした。 「み、美斗くん!」 美斗くんの方へ行こうとするも、体が震えて思うように立てない。