「そら…舞空!」 「っ!」 ハッとして目の焦点を合わせる。 何度か瞬きをして、上を見上げると目の前には小さな男の子がいた。 どうやらこの子が私のことを呼んだらしい。 「どうした?なにボーッとしてんだ?」 私は目の前の男の子をジーッと見つめる。 「な、なに舞空。怖い」 怖がる男の子に構わず、私は見続ける。 この子、どこかで…。 というかここは…?