おかげで私の顔は言うまでもなく熱く火照っている。 きっと真っ赤にしているに違いない。 「っ…芙羽梨ってほんとに…はぁ…言えば、してもいーの?」 ため息をつきながらそう問いかけてくるから、こくんと首を縦に振る。 「可愛すぎでしょ…目、瞑って。してもいいんでしょ?」 「はい…」 目を閉じて待っていると、すぐに甘いキスが降ってきた。 「改めてよろしくね、芙羽梨」 「よ、よろしくお願いしますっ…」 夕暮れどきの海で、私たちは微笑んだ。